blog@雲ヶ畑奮闘記

京都雲ヶ畑で【七和三洋の暮らし】を実践する【これから日本人】の覚え書
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中元・歳暮は日本のしきたり?

例えば、中元・歳暮。
あれは、日本人のしきたりですと言われるか。否、戦前には――私はよく覚えているが、また戦前の良き時代を知る方々からも聞かされるが――今日ほど血眼の中元・歳暮「合戦」は決してなかった。いま、これでもかこれでもかと中元・歳暮の宣伝に使われつ品物を見てみれば、緑の革命・アグリビジネス・多国籍企業のそれらビッグビジネス。食関係ビジネスの商品が浮かび上がる。

 いまのやり方での中元・歳暮の悪(あえて私は悪と書く)は、生活に困らない階級になればなるほど、高価ぜいたくな品々が、洪水のように、とめどなく往復することである。有難がる心の一辺を持ち合わせぬ人々の手から手へ、何万、何十万円の品々が動きまわる!あまつさえ、「気が利かないねえ、また、こんなもの…」、そして「自分(や会社づとめの夫)にとって利用価値のない赤の他人の」、寝たきり老人やひとりぼっちや孤児院には中元・歳暮は「おあまりの」「使い道もない」のこりものが時に行くぐらいで決してゆかない。ビジネス儲け主義によって「つくり上げられた」エゴイズムすなわち中元・歳暮。

「でも、中元・歳暮の大売出しや競争があるから、アルバイトの学生たちなどは助かるよ」と言った人もいる。それは現状維持の発想法だ。
「あなたは一匹狼で自由業で、上役(とその怖い奥さん)など知らないから中元・歳暮の批判ができる」という人も時にいる。ちゃんと上役を持ち、しかし信念と勇気から中元・歳暮をしない少数の人々を私は知っている。別にそれだからどうと言うことはない、のである。
つくり上げられたビジネス商業にふりまわされたとき、贈答はワイロにも通じてゆく…。

犬養道子 「人間の大地」より
日本人のお勉強 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

日本人の奥ゆかしさ

温暖化関係の検索をしていてみつけた武田邦彦(中部大学)さんの記事。
昔の日本人の礼儀の奥ゆかしさについて書かれています。
以下に紹介します。

16の知恵(1)礼儀 http://takedanet.com/2008/08/post_303a.html
新渡戸稲造の「武士道」に「礼儀」の一つの形態としてある出会いの振る舞いが紹介されている。

 真夏の太陽がじりじりと照りつける真昼時、先方から知り合いのご婦人が歩いてくる。彼はご婦人を見つけて声をかけ、お互いに丁寧に挨拶を交わす。

 太陽の光は相変わらず二人を照りつけている。彼は話を交わしながらそっと、それまでさしていた日傘をたたみ、炎天下に身をさらず。この時の彼の心境を新渡戸稲造は次のように解説している。

 「私とあなたがもっと親しければ、私の日傘の中に入っていただきたい。でも、ここは天下の公道であり、私とあなたはそれほどには親しくはない。だから、あなたが炎天下で私とお話をしていただけるなら、私も同じように炎天下で」

西郷隆盛がどのような人物であったか、さまざまな批評もある。でも、彼の姿は無条件に日本人の心を揺さぶる。

 彼が、とある人を訪ねて、遠路はるばるとやってくる。もちろん、当時は電話も汽車もないのだから、大変な労力と時間をかけて知人を訪ねに来たのだ。

 そして、その家の玄関に着いた彼は、すっくとその巨体で立ちつくす。もう、そこに来て何時間になっただろうか、家の中に声もかけず、ジッと玄関に立つ。

・・・声をかければ家の人は、その時に何かをしている手を止めて、私を中に入れてくれるだろう。でも、それは「自分のために相手を働かせる」ということだ。だから、相手が気がついてくれるまで待とう・・・彼はそう思った。

 そのような彼の人格が日本人の心に響く。理屈から言えば彼の行動はおかしいかも知れない。でも、それが日本人の礼儀というものだ。


この婦人の礼儀や、西郷さんの話は現代人には奥ゆかしすぎますね。
今の感覚からすれば色々な解釈や批判ができますけど、こういった価値観や基準を生んだ背景を想像すると、昔の日本人の時間・空間の解釈に何か圧倒的なものを感じます。

現代だろうが何時代だろうが、一人当たりに与えられた時間・空間というのは変わらないのですから、文化の違いだけでこれほどまでに「生きている」質が変わるものなのかと驚嘆します。

この話は現代に持ってこれる話ではないし、単純に物量と幸福度の関係に集約できる話でもないですが、「自分自身がそう感じる」ということに忠実である、というのはいつの時代でも大切なんですね。

そうすることでまったく悔いはなかった。
現代人はなんでも計算ずくのわりに(だからこそ?)、悔いや未練を残しすぎなんじゃないの?と思ったりします。
日本人のお勉強 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

「きもの学」に参加しました。

31日、大学コンソーシアム京都の「きもの学」に参加しました。講師は男のきもの大全でおなじみの早坂伊織さん。男のきもの大全は男着物サイトのさきがけ、我が和楽社中でも着物デビュー当初よりお世話になっていたサイトです。

講義は、着物の基本・着方から業界の現状、市場の動向まで幅広い内容のものでした。講義中、着物の着付けのモデルとしても登場させてもらうなど、貴重な体験もさせてもらいました。普段古着を着ていて「ちゃんと着付ける」というのは初めてなので、着物の機能や寸法というものは考えられてるな〜と思わされました。オートクチュールと「着付け」、というのは完全にセットですね。ひとつの芸術です。
逆に古着と「着方」に関しては、もっともっと工夫していく余地、また発掘していく必要がありそうです。昔は着物はすごく貴重で一般的にはほとんど古着が流通していた、着物を仕立てるというのは一生のうち三回あるかなし、ということを考えると、やはり古着と「着方」の知恵・工夫というものもあったはずです。そういった「着方」の知恵というものも今後もっと研究・発掘されるべきことですね。

ともあれ、着物というものは元来、お仕立て・着付けの文化であった、ということが再認識できました。その文化・蓄積は後世に伝える価値があります。伊織さんのおっしゃるとおり「正しく」伝えていってほしいです。とても興味深い講義でした。きもの学の試みも非常に面白いものだと思います。一見・一聞の価値ありです。

講義のあとも伊織さんを囲んで、お食事にも参加させてもらい(!)、様々な方に出会えて夜も更けるまで熱談は続き、これまた貴重な時間をすごせました。皆さんの熱意や着物・文化に対する思いに共感し、和楽もがんばっていこう!と気合も新たにしておるところです。ホントに刺激になります。

夕食会をコーディネートしてくれたえいたろうやさんとも意気投合し、日本人の心の勉強も、益々磨きがかかりそうな予感。陽明学からまた、新たな出会いの一歩を踏み出した感があります。

楽しかったし、ホントに行ってよかった!と思います。誘ってくれたゆのちゃん、ありがとう!また前進です。
日本人のお勉強 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

活学(活きている学び)

人生と陽明学
人生と陽明学
安岡 正篤
日本人の精神を求めて本をたどっていくうちに、これに行き当たりました。難しい学問のお勉強や、研究のための書ではありません。ストレートな実践のための学び(本書では「活学」と言っています。)、論語の「学びて時に之を習う、また説ばしからずや」の意、そのものの哲学です。

この思想は、江戸の武士や幕末の志士、近代日本に多大な影響を与えたそうです。陽明学を学ぶにつれ、僕自身も知らず知らずのうちに、この思想を受け継いでいたことに気付かされました。読み進めるごとに、「日本に目覚めたきっかけが、まさにこの陽明学であったのか」と驚くほどの邂逅(かいこう)を覚えます。

まだ、陽明学について多くを知りませんが、いくつか心に残るものを実践していくことで、今まで読んだものが気付きとして噛み締めていくことになるでしょう。実際に、これほど実感を伴う学問の経験はありません。「知識」が「知恵」と化していくとでもいうのでしょうか、単なる知識だったものがどんどん裏打ちされていくような感覚です。

日本を学びたい方、特に精神について学びたい方には強くお勧めします。岡倉天心の「日本の目覚め」も読まれると、日本の歴史とその裏にある精神の働きについて理解が出来ると思います。

陽明学、奥が深いのでもっともっと知りたくなりましたが、とにかく必要なのは己を正し、実践していくことですね。そこからまた新たな出会い、経験があると思っているところです。

ついに日本人のしっぽを捕まえた!
日本人のお勉強 | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

良き本に出会う

代表的日本人
代表的日本人

内村鑑三「代表的日本人」を読む。
久しぶり、いい本に出会いました。
昔の日本人・日本精神について、5人の個性的な人物を例に要点を絞ってわかりやすく紹介してくれています。
この本を書かれた内村鑑三は明治人、新渡戸稲造の「武士道」と同時代に、しかも同じ英文によって、海外に日本を紹介するべく書かれたものです。

このお話に登場する代表的日本人は、いずれも名の通った人物ですが、身分も功績も、生きた時代もさまざまで、一見共通を欠くように思われます。
しかし、そこには共通の価値観、「徳(とく)」という価値観が太い幹のように貫かれているのがわかります。
既にこの時代にあって、現代にも共通した悩みを、本書中作者は吐露しており、もはや失われゆきつつある「日本」に警鐘を鳴らしています。その先見性、感覚の鋭さはさすがです。

たんなる偉人伝というより、もっと深い、誰もが日本人として生きていく上で、生きるための手本となるべき良書であると思います。
同時に、武士が教科書とした「四書五経」にも興味が沸きますね。
良いものは、いつの時代にあっても良い。そう痛感しました。
嗚呼、正しく生きねば…!!
日本人のお勉強 | permalink | comments(1) | trackbacks(0)
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